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ふることふみにようこそ! 人目の訪問者です。参考文献、引用等は、水谷清 先生 著 古事記大講 です。
ふることふみ(古事記)
あめつち はじめ おこるのとき たかあまはら に なりませる かみの みなは あめのみなかぬしのかみ
74−1
あまてらすおおみかみ しからば みましの こころのあかきことは いかにして しらまし とのりたまふ ここに はやすさのをのみこと おのも おのも うけひて みこ うまなと まをしたまふ かれ ここに おのも おのも あめのやすのかはらを なかに おきて うけふ ときに
爾天照大御神詔 然者 汝心之清明 何以知 ( あまてらすおおみかみ しからば みましのこころのあかきことは いかにして しらましとのりたまふ)
於是早須佐之男命(ここに はやすさのをのみこと)
答日各宇氣比而 生子( おのも おのも うけひて みこうまなと まをしたまふ)
故(かれ) 爾(ここに)
各中置天安河而(おのも おのも あめのやすのかはらを なかにおきて)
宇氣布時(うけふときに)
清明(あかき)
:明るき(一点の陰りも無い)・清き(一点の汚れも無い)・正しき(一点の偽りも無い)・直き(一点の歪曲もない)・美しき(一点の醜さも無い)・真実の(一点の嘘も無い)
宇氣比(うけひ)
:祈誓ひ(うけひ)→誓約(必ずかくあるべしと心に期して、相互に約束すること)を交わして、祈る(全力で生命・神力・言葉を放射する)こと。
:受樋(うけひ)→水を受ける樋(とい)の義から、水(生命・要素)を受けて、必要な所へ的確に流し導くこと。
天安河(あめのやすのかは)
:太陽と地球の間を流動する大気流圏。
安(やす):八(無限進展)湍(たん)(急流)、弥(無限進展)瀬(速い流れ)。
須佐之男命のこれまでの行動の一切は、「霊体和合の生物を生む」という中心目的に向けての予定通りの行動であったのでありますが、結果で示す以外に証明の術は無かったわけなのであります。ここに至ってやっと「子(カケリミ)を生む」ということによって、
これまでの行動の正しさが明確に実証されることになったのであります。私たちの人生においても一つの目的をもって突き進む場合に、それがどんなに正しくても、途中で種々様々な誤解や中傷を受けるということは多々あるものでありますが、しかし誠心誠意 誠を貫けば、必ずやその目的を達成することが出来て、誤解も解けてきて、賞賛される時がくることもあるのであります。しかし私どもが信念をもって突き進むとき褒められたくてしているのではないように、須佐之男命にとっては、そんな証明はどちらでもよいことであるのであります。命にとっても私どもにとっても一瞬一瞬が無限の無限の歓喜の連続なのであります。
太陽からの生命線が、地球上面に降ろされる時には、月が大きく関係して働いているのであります。地球上面からは地氣が昇騰し、太陽からは生命線が放射され、月の軌道を範囲として、月による媒介によって、太陽と地球の相互交渉がうまく運ばれて、子(カケリミ)が生まれているのであります。この大々的行事によって、生命の伝承が行われたわけであります。
あめのみなかぬしのかみ が たかあまはら と なり(成り鳴り生り)あめつち(天地)がはじめおこる(初発する)
たかあまはら という 容相(成り)音声(鳴り)生命(生り)になる。
あめのみなかぬしのかみ(隠身絶対実在)の現象表現をたかあまはら と云う。
あめのみなかぬしのかみ(実在)即ちたかあまはら(現象)たかあまはら即ちあめのみなかぬしのかみ
あめのみなかぬしのかみがすべてのすべて。あめのみなかぬしのかみの他には何ものも存在しないのである。
あめのみなかぬしのかみが唯一無二の実在であり、唯一無二の現象である。
一神 即 万生 万有。 万神 万生 万有 即 一神。
たかあまはら(順流無形の神力)
1、たかあ 中心より外に向かって発射し進展する働き(発射神力)
2、た あま 外から中心に向かって凝集する (凝集神力)
3、 かあま 円融無碍に交流する (交流神力)
4、 はら 螺旋状に転回する (螺転神力)
らはまあかた(逆流有形の形状)
1、らは 螺旋状の波の形状
2、 まあか 全 大 多 勝 の形状
3、 まあ た 股 支 分 部 枝 等の形状
4、 かた 片 半 等の形状
かみ とは、かくりみ(絶対神)かごりみ(仮凝身)かがりみ(耀身)かけりみ(駆身)かぎりみ(限身)の5つのことばをつづめたものであって、その1つ又は全体」を指して云う。
つぎに たかあみうむすびのかみ つぎに まあかみうむすびのかみ
たかあまはらには タカアマハラ(順流)とラハマアカタ(逆流)とがある。
タカアマハラは宇宙構成の三大根本神力である。
タカア ハラ 遠心的発射螺旋状神力
タ アマハラ 求心的凝集螺旋状神力
カアマハラ 円融的交流螺旋状神力
ラハマアカタは相(形・容・姿・態)となる螺旋状波
ラハマアカ
ラハマア タ
ラハ カタ
たかあまはら(全大宇宙)には、神力と神相とが本来一体でありながら、相反する両面として働
いていて、「力」の作用で「相」が現れ、「相」の作用で{力」が種々に現れる。
この順逆二つの流れの結合によって、一切の万神万生万有が生み出される。
ミウムスビ(ミ ウム ムスビ)
二つの流れがお互いに結合し、新しいものを生み出してゆく根本創造の働きである。
一切の万神万生万有は在る(ある)のではなく、なる(成る・鳴る・生る)のである。成
るということは単なる存在ではなくて、生成である。生成とは一瞬一瞬 新生し、無限に
伸展することである。不断に無限の創造が続けられて、無限無量の個々性、種々相に活現
することである。
タカアマハラの順流をタカアで代表し、ムスビとカミを付けて、神力系統大祖神と仰ぐ。
「タカア ミムスビ ノカミ」 神力大祖神
タタア(父)系・かむろぎ(神漏岐)系・霊魂系〈霊系)
タカアマハラの逆流をマアカで代表し、ムスビとカミを付けて、神相系統大祖神(体系)
「マアカ ミムスビ ノカミ」 神相大祖神
Q
ママア(母)系・かむろび(神漏美)系・物質系(体系)
あめのみなかぬしのかみの父系(霊系)としての現れが「タカア ミムスビ ノカミ」である。
あめのみなかぬしのかみの母系(体系)としての現れが「マアカ ミムスビ ノカミ」である。